GP遅報

F2遅報 'Road to F1'

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プレマ編 2021年シーズン F2プレビュー その1

今週末からF1と同時にF2も開幕する予定だ。Formula Scout に2021年シーズンのプレビューが掲載された。この記事を引用し、各チームごとの2021年の展望を見ていきたい。第1回目は昨年の優勝チームのプレマ。formulascout.com

Prema(プレマ)

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Twitter:@insideFDA

「2020年のタイトルを制したミック・シューマッハ最多勝を得たロバート・シュワルツマン。今年は昨年のFIA F3王者が加入し、プレマが更に際立った存在になるだろう。予選は昨年苦戦した分野であり、1度しか最前列に車を並べられなかった。しかしながらレースでは驚くべき効果を発揮し、2名のドライバーは足元をすくいに来た誰にでも罰を下す事ができた。2021年の規則では予選での重要性が減り、新人のペースを可能な限り早く見出す一方、昨年のようにレースでの強みを発揮する事ができれば、その足元をより盤石にできるはずだ」

 

昨年は両ドライバーの活躍によって、セカンドティアでのチームタイトルを初めて獲得したプレマ。同チームでドライバータイトルを獲得したミック・シューマッハハースF1へ昇格を果たし、その後釜にはFIA F3王者のオスカー・ピアストリが座る。今年もドライバーラインナップは完璧と呼べるだろう。昨年は18インチタイヤへの対応が見事で、レースペースは他チームと一線を画す速さを見せた。課題の予選ペースが改善すれば、ドライバーの地力と合わさってこのチームの隙を見つける事は難しくなる。

 

1. Robert Shwartzman(ロバート・シュワルツマン)

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Twitter:@Prema

Russia, 21
2020: 4th in Formula 2

FIA F3初年度の王者のシュワルツマン。昨年のF2シーズンの初期には並外れた能力を見せた。明確なスタイルをもっていくつかの重要な勝利を獲得し、彼自身をタイトル候補者まで押し上げた。何回かの接触による不運と信頼性不足がこの勢いを止めてしまったが、シーズン終盤のバーレーンでの力強い勝利でシーズンを締めくくっている。ルーキーにも関わらずタイトルからは僅か38ポイント差であり、昨年から引き続き参戦する中ではトップの成績を残している。その他には1人のフェラーリ・ジュニアが今年を見据えており(昨年は4人もいた)、2021年シーズンをうまくスタートする事がF1シートを獲得に必須となるだろう。だが誰もが既にそうなる事を確信している」

 

 カーナンバー1をつけるのは昨年4位のロバート・シュワルツマンで、2020年シーズン序盤ではタイトル獲得に一番近かった。中盤以降不振と不運に見舞われたものの、年間ランキングではF1昇格を果たしたニキータ・マゼピンを上回る4位を確保してみせた。そして今年も好調プレマからの出走を果たした。昨年終盤には復調して見せた彼が、今年のF2における一番のタイトル候補である事は疑いようがない。3年目の周冠宇、そして同じくFDAに所属するマーカス・アームストロング、そしてRBJrとルーキー達とのタイトルを巡る争いは彼を中心に展開していくだろう。

 

2. Oscar Piastri(オスカー・ピアストリ)

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Twitter:@Prema

Australia, 19
2020: FIA Formula 3 champion

FIA F3の王者となったピアストリは、昨年のシュワルツマンと同一のルートを辿っている。近年のF3王者は早くにF2で輝きを示している。よってこのアルピーヌF1ジュニアにもいくらかの重圧が掛かることなるだろう。タイトル争いの最中でも崩れない安定したスタイル確立しており、アルピーヌがカスタマーチームを有していない現状においてもF1シートを狙える位置まで序列をジャンプアップする事を目標に据える。昨年ピアストリは1周の速さに欠けていたが、レースでは存在感を消した戦闘的なスタイルで埋め合わせをしていた。それはF2での躍進の手助けになるはずだ」

 

現在19歳のピアストリは4月に20歳を迎える。2017年にイギリスF4で総合2位、2019年には2年目のFormula Renault Eurocupで優勝、続く2020年には大接戦のFIA F3タイトル争いの中で王者の椅子を確保した。2勝を含む6回のレースで表彰台に登り、ほぼすべてのレースで安定してポイントを稼いだ。今年は同じくF3タイトルを獲得したチームメイトのシュワルツマンがその前に立ちはだかる。またシュワルツマンはF3時代には他を圧倒しタイトルを獲得している。

マシンへの完熟面から見れば、目下のライバルは昨年のF3で2位のプルシェールだろう。プルシェールは出場するシリーズ全てでタイトル争いをし、弱冠17歳でF2まで昇格した天才ドライバーである。熾烈を極めた2020年F3タイトル争いの続きに、誰もが熱視線を送る事となるだろう。