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F3アジア - 第4ラウンド レース3結果 と 最終ラウンド配信予定

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F3アジア第4ラウンドはドバイ・オートドロームにて開催された。今回はアジアン・ルマンシリーズとの併催により、グランプリコースでの開催となった。レースは2/12と2/13にそれぞれレース1/2が開催され、2/14にレース3が開催された。

F3アジア - 第4ラウンド レース1/2結果

また最終ラウンドは現地の2/19~2/20、日本時間の2/20 (土) 午前1時10分から配信予定だ。

第5ラウンドレース1 2/20 1:10~

https://youtu.be/hLUYrjHsGYc

第5ラウンドレース2 2/20 15:55~

https://youtu.be/SwOiX2vyWko

第5ラウンドレース3 2/20 19:35~

https://youtu.be/fJe5_GgYUNg

 

ヤスマリーナラウンドにて上位争いは5名、トップ争いは3名に絞られた中で迎えた第4ラウンドのドバイ・オートドローム。予選で圧倒的な速さを見せていた周冠宇を、ピエール・ルイ・ショベールがレース1と2において、大方の予想を裏切りポイント差を広げる事に成功している。

またディーノ・ベガノビッチとイザック・ハジャールが今ラウンドより離脱したが、彼らの残したポイントはまだシリーズランキング4位と5位にとどまっている。6位以下の選手にとってはランキング4位を目指す大きなチャンスが訪れた今ラウンドとなった。

 

レース3

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レース3 スターティンググリッド

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レース3 結果

レース3は周がポールスタート。岩佐が今シーズン最上位の2番手からのスタートとなった。フォーメーションラップを消化し迎えたスタート。レッドシグナルが消灯したが周のマシンは微動した後にストップ。岩佐に絶好のチャンスが訪れたと思ったその時、岩佐のマシンも同じくストールしてしまう。これにより両車は最後尾付近までポジションを落とす事になった。

 

棚から牡丹餅が落ちてきたのは3番手スタートのショベール。今の彼にとってこのチャンスを掴む事は程度の低い要求である。なんの苦労もなくトップに躍り出て1コーナーを危なげなく通過。一方の4番手スタートのパスマは、ストールする岩佐のマシンを大きく右に避けた事によって6番手スタートのビダレスに1コーナーまでに並ばれてしまう。ビダレスのインサイドを確保をする事には成功したパスマだが、岩佐を避けた際に汚れた路面を走った影響か、あっさりと2番手のポジションをビダレスに譲り渡してしまう。

 

スタート直後からの劇的な展開となった第3レースは、アジア地域のファンのため息で音叉が揺れる展開となってしまった。1コーナー通過時の順位は、ショベール、ビダレス、パスマ、ファリア、マイーニ、ボルクバシだ。今回も安定して7位前後をe-sportレーサーのボルクバシが走行しており、ボルクバシは一時マイーニを交わすがすぐに奪還されその直後からはダルバラに迫られている。6位争いが激しくなる最中、開始4分で後続のマシンが1台クラッシュ。連日のセーフティーカー導入となった。この間岩佐は18番手、周は15番手までポジションを回復している。

 

レースは残り19分時点で再開。マイーニがファリアにプレッシャーを与え隙を狙う他に上位では大きな動きは無い。その後ダルバラはボルクバシに接近し前方を窺っていたが、その直後バルディノンがヘアピンコーナー出口において何らかの理由でダルバラ車に追突し両名リタイアとなる。レース後ダルバラに次レース3グリッドダウンのペナルティが出た事からダルバラに起因するアクシデントと推測される。

レーシングライン上でマシンを止めた事から、今季初となるレッドフラッグが提示されレース中断となった。

 

その後セーフティーカー先導でレースが再開され、残り12分の時点で再スタート。この時点で周はニッサニーと牛島の間の8位に位置しており、再開直後からニッサニーを追撃。ターン12~14の中低速セクターにおいてレイトブレーキングでディフェンスに徹するニッサニーを、クロスラインを用いて難なく周が攻略。その際に空いたニッサニーの隙を牛島がアウトラインから突く。が、ニッサニーがスペースを全く与えず牛島はコース外に弾き出される形となった。牛島はランオフエリアから同ポジションに戻る事には成功している。このバトルによって7位以降の車間が詰まり、中位集団までポジションを回復していた岩佐がオーバーテイクを連続で成功させている。

 

ニッサニーはその後ペースが上がらず牛島に再度接近を許した。残り7分で牛島がバックストレートエンドにおいて、今度はイン側からニッサニーを差しオーバーテイクに成功。直前のバトルの借りを返してみせた。岩佐はこの間11番手にポジションをアップしポイント圏まであと1つとなる10番手スタネクに迫る。これをファイナルラップで攻略し、スタートで最後尾付近に落ちたものの1ポイントをなんとか持ち帰る事に成功した。

 

レース結果は1位がショベール。オープニングラップの1コーナーからレースを支配し、ライバルを全く寄せ付けないという、もはやお馴染みとなった展開をリプレイ。2位にはベガノビッチに替わって参戦したビダレスが3レース目で表彰台を獲得。3位にはパスマが入り、今回10位だった岩佐をシリーズランキングで逆転。4位争いの最有力候補となっている。

 

このレースで圧巻だったのはやはり周である。レース再開となる度に大きくポジションを上げてみせ、続発するトラブルにも全く巻き込まれる事なく、いとも簡単にポジションを上げた。レッドフラッグからのレース再開後はニッサニー、マイーニ、ファリアと上位勢も次々と攻略。最終的には表彰台まであと少しの4位までポジションを戻した。

スタートでストールしたのは今大会2度目の周だが、今回は前回以上のポジションアップを成し遂げそれが偶然ではない事を証明している。しかしタイトル争いではまたもや大きく後退してしまったのは事実だ。今ラウンドでは1度もショベールの前でチェッカーを受ける事ができず彼との差は32ポイントまで開き、ショベール陣営が得意とするヤスマリーナにて最終決戦を迎え事となる。この地で圧倒的な速さをみせていた周にとってこの展開は期待外れもいい所だ。タイトル争いの状況は未だに第2ラウンドから続く長い下り坂の最中にある。またもや上昇に転じる機会を逃したままドバイ・オートドロームを去る事になった。

 

5番手でチェッカーを受けたファリアはペナルティにより9位、6番手マイーニがイギリスF3で同僚の牛島を従えて5位に繰り上がった。6位牛島、7位ニッサニー、8位ビラゴメスがレース3の最終順位となっている。牛島は今季最上位タイの6位を獲得し、今季初めてチームメイト全員を従えてチェッカーフラッグを受けている。

 

最終決戦はヤスマリーナのグランプリコースにて行われる。もはや完走すればタイトルを獲得できる勢いのショベールだが最終ラウンドも手を抜く事はないだろう。6戦3勝と相性の良いヤスマリーナにて、最終のレース3を残して優勝を決める事ができれば最上の結果となるだろう。

ランキング4位は依然として撤退したハジャールであり、好調パスマと差を広げられた岩佐にとっては残り3レースでハジャールを上回る22ポイントの獲得が最低限の目標となっている。

 

最終ラウンドは現地の2/19~2/20、日本時間の2/20 午前1時10分から開始される。

暫定ポイントランキング

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