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F2遅報 'Road to F1'

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F3アジア - 第4ラウンド レース1/2結果

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F3アジア第4ラウンドはドバイ・オートドロームにて開催されている。今回はアジアン・ルマンシリーズとの併催により、グランプリコースでの開催となった。レースは2/12と2/13にそれぞれレース1/2が開催され、残すところレース3のみとなっている。

レース3 2/14 16:05 ~

https://youtu.be/0ccUWkcaQAc

ライブタイミング

LiveTiming Asianlemansseries

 

ヤスマリーナラウンドにて上位争いは5名、トップ争いは3名に絞られてきた。しかしここでFRECに参戦予定のディーノ・ベガノビッチとイザック・ハジャールは準備のために離脱。スーパーライセンスポイントの有効期間は通常3年であることから、FRECに参戦する選手にとっての重要性は低く、F3アジア全戦に参戦するよりもFRECを優先する事となった。

 

裏を返せばFIA F3以上の選手にとってはF1までは間近とも言えるため、ここでの成績やスーパーライセンスポイントはより重要となる。しかしながらライセンスポイントの必要性については疑問の声があるのも確かだ。そもそもF2で年間3位以上に入らなければF1入りが難しく、その順位があれば要件の40ポイントが一発で満たせるからだ。

ただ昨年のエイトキンのように不測の事態の際にトップチームから声が掛かる可能性がある為、できる限り早く取得しているに越した事はない。また今年のFIA-F2/F3はコスト削減の一環でエンジンのリース代を削減したため、昨年以上にマシンの信頼性に悩まされる可能性も否定できない。光る活躍を残しているもののライセンスポイントによって昇格できない。という悪夢も、ポイントにゆとりがあれば苛まされずに済むだろう。

 

そんなライセンスポイントをめぐる争いも発生する中、F2勢の周やダルバラの活躍は以前の記事の通りだ。今年FIA F3に参戦するショベールはタイトル争いのトップをここまで突き進んできた。岩佐、ニッサニーのハイテック勢はやや遅れを取っており、得意のドバイ・オートドロームでの巻き返しを期待したい。

予選

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予選1回目 結果

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予選2回目 結果

ドバイ・オートドロームでの周冠宇はやはり速かった。そう思わせる予選結果となり、周はこの日唯一となる1分54秒台を記録している。レース3の出走順を決める予選2回目では2位岩佐以下を0.5秒以上も千切って見せた。

岩佐はともにハイテック勢最上位となる3番手と2番手タイムをそれぞれ記録。好位置からのスタートでレースにも期待がかかる。しかしながらハイテックが復調というよりは、ベガノビッチとハジャールの欠場、そしてムンバイの不調によるところが大きいだろう。岩佐やその他ハイテック勢が周やショベールと同じレースペースがあるのかについての疑問は残る。

レース1

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レース1 結果

周がポールポジションでスタートを切った。ところが1コーナーで目下の最大のライバルであるショベールにポジションを譲ってしまう。ショベールは絶妙なスタートで1コーナーまでに周のイン側のラインを抑える事に成功していた。

その後周は常に1秒以内にショベールを捉え、焦らずに周回を重ねた。レース中盤からショベールのペースがやや緩んだ隙に周が差を詰めるも、決定的な機会を作り出せず逆に3番手パスマの接近を許してしまう。終盤トップは3台の三つ巴の展開になるかと思われたが、残り5分で後続が接触セーフティーカーが導入されそのままタイムアップ。ショベールはレース全体を通しての周からのプレッシャーに打ち勝って、今季5勝目を達成した。周はまたもや勝利に届かず2位。パスマは今季初の3位を獲得するも、レース後1ポジション降格のペナルティが下され4位となっている。

 

3番手スタートの岩佐はスタートでやや出遅れ、ダルバラ、パスマに交わされ5番手までポジションを下げるが、パスマとのバトル時にタイヤを汚したダルバラの隙を見逃さすずにダルバラのオーバーテイクに成功。4番手にポジションを上げるものの上位3台のペースにはついて行けず、5番手ダルバラとは2秒差の着かず離れずの展開となりそのままゴールした。また岩佐はレース後のパスマの降格に伴い3位を獲得。自己最高位でのリザルトをレース1にて獲得している。ダルバラはタイトル争いには痛い5位でレース1を終えている。

レース2

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スターティンググリッド

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ポールスタートのマイーニは1コーナーまでに並ばれるも、イン側のラインを確保して難を逃れている。ダルバラはスタートできずにポジションを大きく落とした。直後でスタートを切った岩佐はこれの煽りを受けてニッサニーとファリアに前に出られてしまい、終始ビダレスとの激しいポジション争いを展開する事となった。

上位ではオープニングラップから3位争いが激しく、最終的には3番手ショベールと4番手周のバトルの隙を突いたニッサニーがポジションを奪取した。これにより周が4位、ショベールは5位となっている。この間にトップ2台は僅か1周で3秒のマージンを築いた。

 

レース開始5分後にはマシンが1台コース上でストップし、セーフティーカーが導入された。マシン撤去に手間取りレースが再開されたのは残り13分半である。再開後2周目の1コーナーではパスマがマニーニのクロスラインを取り、鮮やかなオーバーテイクを決めてトップに浮上している。その直後にはニッサニーがコーナー進入時にマニーニのイン側を強引に差すも、グリップを得られずにマシンをスライドさせたままマニーニ車に突入した。ニッサニーのマシンはそのままストップし、これによりセーフティーカーが再導入。結局マシンを撤去できずにセーフティーカー先導のままレース終了となり、実質なレース時間は10分以下で今シーズン最も短いレースとなってしまった。

 

また岩佐は今季初のリタイアとなり、開幕からの連続ポイントはここで途絶てショベールのみが開幕からポイントを重ね続けている。岩佐はレース再開後にビダレスと激しいポジション争いを展開し、その最中にビダレスが前方を走るファリアに追突。ファリア車が岩佐の前を塞ぐ形でスピンした。岩佐はこれを避けきれず接触した模様である。

 

ビダレスはそのまま4位でゴール。しかしレース後上記の一件でペナルティが課され11位となった。これにより、上位が混乱したレースでスタネクと牛島はそれぞれ自身最高位の4位と5位を獲得している。

暫定ポイントランキング

レース1では周がトップ、ショベールが2位、レース2では周が2位に入る一方でショベールも3位とランキングトップ争いは熾烈さを増している。上位2名のポイント差は19ポイントとなった。

オートドロームでは抜群の速さのある周ではあるが、ヤスマリーナではショベールがやや有利と思われ、オートドロームでも差を広げられた周にとってポイント争いは苦しい展開となってきた。明日のレースで周はなんとしてもポイント差を埋めたいところであるが、ショベールもそう簡単に順位を落とす事はないだろう。

ダルバラにとっては悪夢のようなラウンドとなってしまっている。各レース1位には25ポイントが与えられるのでまだまだ勝負は決まっていないが、残り4レースで巻き返すには今まで以上のコンスタントな成績が最低条件となる。

 

ランキング4/5位の2名が撤退した為、岩佐はポイントランキング4位とスーパーライセンスポイント10ポイントをめぐった争いのトップに位置している。

レース1、レース2とパスマはようやく歯車が噛み合い好成績を立て続けで記録した。本来の実力であればダルバラに次ぐ4番手の筆頭であるはずの彼が、一気にシリーズポイントを稼ぎ戦線に復帰してきた。岩佐、パスマ、ニッサニーの3名は6ポイント内の接近戦となっており、こちらも見逃せない戦いとなっている。

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第4ラウンド・レース2終了時

レース3スターティンググリッド

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レース3 スターティンググリッド

 

レース3は周がポールスタート。岩佐が今シーズン最上位の2番手からスタートする。絶好調の3番手ショベールを抑えきる走りができれば金星と言えるが、シリーズ4位を争うパスマも4番手スタートと油断は一切できない。

 

シリーズトップ争いを繰り広げる2台と岩佐がどう戦うのか、またパスマ、ニッサニーとのポイント差を広げる事ができるのか。岩佐が今季苦戦するスタートは、次レースではシリーズランキングでの戦いという点でも大きな意味を持つ事になる。