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F2遅報 'Road to F1'

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2020年シーズン振り返りまとめ

前書き

数日前から書き始めた"2020年シーズンが終わった今、開幕前を振り返る"シリーズ。

ミドルフォーミュラを専門に扱うFORMULA SCOUTより2020年のプレビュー記事を紹介。何回かに分けてチーム毎の前評判と今年の結果を記していこうと思う。

と書き始めたものの20年シーズンを思い返していると、なんだか力が入り過ぎてチーム紹介の色が濃くなってきた。なのでF2とはなんぞやってところを含めた記事群にしようと思ってシリーズのトップページを設けてみた。DAZNにおいては日本語実況解説も無くなると思うので、21年シーズンを観戦予定の方はチーム毎の力関係とか読んでみるのも面白い。かもしれないくらいの程度ですが。(95%がWikipediaでできている情報)

 

今回は前章としてF2そのものの存在意義とか沿革についてと、以前のDAMS編から移植した2020年F2開幕前の変更点とかを軽く重く。レースフォーマットについては以前の記事より確認できます。

2021/1/4

チーム毎の解説と2020年総評

(1)DAMS編

(2)UNI Virtuosi 編

(3)ART Grand Prix 編

(4)Carlin 編 

(5)Campos Racing 編

(6)Charouz Racing System

(7)MP Motorsport

(8)HWA Racelab

(9)Prema Racing

(10)Trident

(11)Hitech GP

 

2020年プレビュー引用元

formulascout.com

FIA Formula 2 Championship とは?

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F2とはF1への最終関門である。ただ勝つだけではこの門はくぐれない。他のドライバーを置き去りにする程の速さを見せつけ、圧倒的に勝つ事が求められる。それがF1チームの脳裏に自分の存在を叩き込む条件だからだ。それができなければ有力育成選手といえあっさり退場する。毎年のようにF1ドライバーが惜しまれつつ去りゆくのは、昇格するドライバーがそれ以上の才能を示したからだ(大富豪を除く)。

実力、運、金。それら全ての要素が試される場所がFormula 2である。自らの資質を証明する為、今年もトップジュニアが凌ぎを削る。

沿革

Formula 2 Championship というのはいわゆるF1のフィーダーシリーズというもので~。とカタカナを並べても良く分からないので、簡単に言うとF1ドライバー養成所である。ここで腕を磨いて年間3位以内くらいであればスーパーライセンスあげるからF1行っても良いよって。

 スーパーライセンスとはF1に出場する為に必要な免許証であり、FIAが発行する。F2で年間3位以内に入ると、発行に必要なスーパーライセンスポイントの40ptが一度に獲得できる。

 

一昔前までライセンスポイントというものは存在せず、FIAが認めた格式のレースで年間3位以内くらいに入れば取得申請ができた。そしてFIAが「まぁいいんじゃね?」くらいの雰囲気でハンコを押してくれればライセンスが取得できF1に出場できた。さらにその昔は要件を満たしていてもFIAに嫌われていたら却下されたらしい。

 しかし各国でF3以上に高速なレースが増えてしまったので、FIAは整理整頓したくなったらしい(正確にはF3000の参戦費用が高騰しすぎて安価なシリーズが乱立した)。そこでライセンス発行条件をポイント制にし、FIA自らが監督するレースにポイントを多く分配する事にした。そして国際・各国F3をメインに統廃合、

・各国F4→Fリージョナル→FIA F3→FIA F2

というF1までの育成ロードマップを提示したのだ。このロードマップに従い初めてF1に昇格となったドライバーが、2018年のジョージ・ラッセルである。これ以降のドライバーは新機軸後の世代となる。

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13インチ時代のF2マシン

 ただ残念ながら構想に漏れてしまったフォーミュラ・ルノー等のシリーズはライセンスポイントで冷遇され、参戦する旨味が少なくなって消滅してしまった。SFやインディカーは今後も存続するが、文化や地域があまりにも異なるのでほぼ全てのドライバーはF2を経由する他にF1への道程がなくなってしまったと言っていい。なので以前より競争は激化した(する)かもしれない。

 

余談ではあるが、実際にはF2を経由しなくともポイント要件は満たせる。だがランス・ストロールを除き今のところF2スキップは発生していない。それはハミルトンを筆頭とするドライバー達の活躍によるものが大きく、彼らはGP2やフォーミュラ・ルノー 3.5といった現在のF2相当のカテゴリーを経由している。なのでF1チームのドライバー選考は以前よりF2相当のカテゴリーがメインとなっており、F2スキップは今後もそう簡単には発生しないと思われる。

チームとマシン

F2もF1と同じく1チーム2台体制で争われるが、チームによるマシン開発は存在しない。育成シリーズという性質上、F2マシンはF1に近い高性能と低コストなものとなっている。低コストの必然性は後述するが、この為にマシン開発という概念は無く、全車同一のシャシーとエンジンとタイヤセットを使用する。

つまりドライバーは速くマシンを走らせる能力はもちろん、他選手との差をつける為にはマシンセットアップ能力も要求される。チーム側も同じだ。よってドライバーとチームは、各サーキットでの経験やセットアップの知識、レース戦略等のレースマネジメント能力を高める事が目標となり、それが順位となる。

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スポンサーの多い ショーン・ゲラエル

ドライバーとチームの共生関係

また経済面でもトップカテゴリーと育成カテゴリーのチーム事情は異なる。運営費のほとんどはドライバーの持参金により賄われる。全てのドライバーはF1でいうペイドライバーであり、必然的に低コストが好ましい。個人が集められる資金には限りがあるからだ。

今季活躍した角田を例にするとレッドブルとホンダがメインスポンサーと言えるだろう。スカウターがあれば振り切れるレベルのマネーパワーである。

ピンクでお馴染みのBWTのように複数年にわたってチームにメインスポンサーが付く事もあるが、このカテゴリーではごく稀なケースである。なのでドライバーやマネージャーがネギを携えて訪ねてきてくれなければチームは破産する。よってF2ドライバーがF1を目指す以上、ライセンスポイントを稼げる一定の成績がチームには必要であるため、どのチームも上位進出のチャンスを窺っている。(トライデント...)

〇〇育成等の金銭面での話は想像する他なく冗長なので下記にまとめておく。いちファンには確かめようがないので想像ができれば十分だろう。

 

 

クリックで展開 

下位カテゴリーの参戦費用はF4~F2に上がるにつれて出費も膨大となる。F3では6000万円~、F2への参戦費用は数億円~5億円とも言われる。F1と比べる大した事のない金額だが個人が負担するにはハードルが極めて高い。主に選手は自らが募ったスポンサーの資金か実家の資金力に頼る事となり、「トレーニング以外ではパソコンの前に座り電話を握りしめている」と日常が表現される事もある。

よく耳にする〇〇育成といった表現は、ルノーフェラーリレッドブルのジュニアチームに所属している選手に対して使われる。各ジュニアチームの業務としては、息のかかった育成カテゴリーの有力チームに育成ドライバーを派遣したり、F1テストへの参加の手配~F1シートの確保までのサポートを行う。現在ではF2等のジュニアカテゴリーにF1チーム自らがチームを保有する事は珍しく、期待の高い選手を継続的に派遣し各カテゴリーの強豪チームとの連携を強める方式を採用している。

しかしこの際にジュニア組織からの金銭面でのサポートが発生する事は稀で、選手自らの資金源によりレースに参戦する事が多い。つまり〇〇育成はF1昇格へのマネジメント契約の意味が強く、むしろ選手側から育成チーム側への出資もケースによっては発生するものと推測される。また他の選手にとっては、強豪チームの席が育成選手で埋まってしまう事や、強豪チームに辛うじて加入できても政治力で劣りチーム内のリソースが十分に配分されないなどの弊害も発生する。よって資金に余裕があればジュニアチームの代わりに影響力が強く顔の広いマネージャーと契約する必要も出てくる。

例外があるとすれば "レッドブル・ジュニアチーム" または一部自動車メーカー系(主に日本の)のドライバー育成プログラムに所属している選手、そしてスポンサーを抱える有力マネージャー(ニコラス・トッドとか)の庇護下に入れる場合もある。ルクレール等の選手を筆頭に才能が突出していればの話であるが。しかしその場合も全額の金銭サポートが発生する事は稀だろう。

よって日本選手を例にとると、自動車メーカーが撤退するとF1への道がほぼ閉ざされると言ってよい。遠いヨーロッパに広告を出す日本企業は稀だろうし、現地企業が異国人をスポンサードする事は更に稀だと思われるからだ。よってF1を含む育成ピラミッドはレースの主戦場となるヨーロッパのスポーツであり、真の意味での世界選手権と呼ぶには程遠い現状がある。

 

 

2020年開幕前の変更点や参戦ドライバー

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さて前置きは長くなったがFOMURA SCOUTの記事。

フォーミュラ2選手権としてブランド名を変更し4年目となる2020年のF2は最も競争の激しいシーズンとなる。と Josh Sutill 記者により予期されている一文から始まるプレビュー記事を読んでいく。

 

前書きは新型コロナウィルス関連がシーズンに及ぼした影響と今季F2の変更点について述べられている。

最大の変更点は18インチにタイヤが拡大された事だが、今となってみると3年目の Dallara F2 2018はあれでも信頼性が強化されていたらしい事の方が気になる。そろそろこの問題はどうにかして欲しいところ。来季もやはり運も兼ね備えないとF1への道は拓けそうにない。

 

2019年のFIA F3からは7名がステップアップ。ランキング6位までのうち、実に5人がステップアップを果たした。ご存じ角田裕毅は7位以下のうちの1人。もう一人はドルゴビッチだ。角田は同じレッドブル育成でランキング4位のユーリ・ヴィップスを押しのけての昇格となっている。ランキングに囚われる事なく昇格を果たした2人は、結果的に大成功を収めた事となる。

 

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ピンクだからといってレーシングポイントとは関係ない

その他はHitech GPが新規参入となり22台にグリッド数が増加。ArdenのエントリーはHWA Racelabが引き継いだ件。バーレーンでのテストはコロナ前の3月に実施されたがそれでも全員の参加は叶わなかった件、などが他に挙げられている。

 

続く → (1)DAMS編